こんにちは、エンジニアのオオバです。
デフォーマ以外のヒストリを削除すると解決する
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どんなエラーが出る?
MayaでモデルをFBX形式で書き出そうとした際、以下のエラーが出ることがあります。
The plug-in has detected mesh nodes with unsupported operators
that affect the vertex and/or face count.
To correct this, delete the Non-deformer history before exporting.
The following nodes will not be processed:
pCube1
このエラーが出ると、FBXファイルは出力されるものの中身が空という厄介な状態になります。
ファイルサイズが異常に小さい場合はこのエラーを疑いましょう。
エラーの原因
原因は非デフォーマヒストリ(Non-deformer history)がメッシュに残っていることです。
Mayaではモデリング操作のたびにヒストリが蓄積されていきます。
ブーリアン演算やベベル、押し出しなどの操作履歴が残った状態でFBXを書き出すと、FBXプラグインがその操作を正しく解釈できずにエラーが発生します。
特に以下の操作を繰り返した後に発生しやすいです。
- ブーリアン演算(Unite、Difference、Intersection)
- ベベルや押し出しの多重適用
- リトポロジーやメッシュの結合・分離
- デフォーマの適用と削除を繰り返した場合
対処法
解決方法はシンプルです。
- エラーが出ているオブジェクトを選択する
- メニューから
編集→種類ごとに削除→ 「デフォーマ以外のヒストリ」をクリック - 再度FBXで書き出す
これだけでエラーは解消されます。
「すべてのヒストリの削除」ではダメなの?
編集 → 種類ごとに削除 → ヒストリ(Delete All History)でも解決はできます。
ただし、この方法だとデフォーマのヒストリも一緒に消えてしまいます。
スキンバインドやブレンドシェイプなどのデフォーマを設定済みの場合、すべて消えてしまうため注意が必要です。
| 操作 | 非デフォーマヒストリ | デフォーマヒストリ |
|---|---|---|
| デフォーマ以外のヒストリ削除 | 削除される | 残る |
| すべてのヒストリ削除 | 削除される | 削除される |
スキニング済みのモデルでは必ず「デフォーマ以外のヒストリ」を選びましょう。
FBX書き出し前のチェックリスト
FBXエクスポートでトラブルを防ぐために、書き出し前に以下を確認しておくと安心です。
- ヒストリの削除: デフォーマ以外のヒストリを削除
- フリーズトランスフォーム:
修正→トランスフォームのフリーズで位置・回転・スケールをリセット - ピボットの確認: ピボット位置が意図した場所にあるか確認
- 不要なノードの削除: 非表示のオブジェクトや空のグループノードを整理
- ネーミングの確認: 日本語や特殊文字を含むノード名がないか確認
特にUnityにインポートする場合、フリーズトランスフォームとピボット位置はインポート後の挙動に直結するため重要です。
特定のオブジェクトだけエラーが出る場合
エラーメッセージの末尾には、問題のあるノード名が表示されます。
The following nodes will not be processed:
pCube1
シーン内に大量のオブジェクトがある場合、すべてのヒストリを削除するのではなく該当オブジェクトだけ選択してヒストリ削除するほうが安全です。
手順は以下の通り。
- エラーメッセージに表示されたノード名(例:
pCube1)をアウトライナで検索 - 該当オブジェクトを選択
編集→種類ごとに削除→デフォーマ以外のヒストリを実行- 再度FBXで書き出して確認
複数のノード名が表示されている場合は、すべて選択してから一括でヒストリを削除すると効率的です。
ヒストリの蓄積を防ぐ作業習慣
そもそもヒストリが溜まりすぎないようにするのが理想的です。
モデリング作業中に意識しておくと良いポイントをまとめます。
- こまめにヒストリを削除する: 大きなモデリング操作(ブーリアン等)を行った後は、その都度ヒストリを削除しておく
- 作業の区切りでシーンを保存してからヒストリ削除: ヒストリ削除は元に戻せないため、必ず保存してから実行する
- 参照ファイルを活用する: 複数人で作業する場合、参照ファイル(リファレンス)を使うとヒストリの影響範囲を限定できる
ヒストリは「アンドゥ」のための仕組みなので、モデルが完成に近づいたら積極的に削除していきましょう。
他のよくあるFBXエクスポートエラー
MayaのFBX書き出しで遭遇しやすいエラーをまとめておきます。
Warning: No file name specified
書き出し先のパスが正しく設定されていない場合に発生します。
ファイルパスに日本語が含まれていないか確認しましょう。
An unsupported polygon mesh was detected
Nゴン(5頂点以上の多角形ポリゴン)が含まれている場合に発生します。
メッシュ → 三角化(Triangulate)で三角形に変換してから書き出すと解決します。
FBXファイルのサイズが異常に大きい
テクスチャの埋め込み設定がオンになっている可能性があります。
FBX Export OptionsでEmbed Mediaのチェックを外すと、テクスチャを埋め込まずにファイルサイズを抑えられます。
まとめ
MayaのFBX書き出しで「unsupported operators」エラーが出た場合は、デフォーマ以外のヒストリを削除すれば解決します。
モデリング作業中はヒストリが蓄積されていくため、書き出し前にヒストリを整理する習慣をつけておくとトラブルを未然に防げます。

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