こんにちは、Unityエンジニアのオオバです。
オオバはUnityでC#を書く時は必ずRiderを使っています。
RiderとはJetBrainsが提供しているソースコードエディタです。Unityに最適化されていてとても書き味の良いエディタでオオバは10年以上使い続けています。

言い換えると 「UnityでC#を書く時にRider以外使えない体」 になっています。もはや体の一部のように馴染んでいます。
本記事ではオオバが10年使い続けるRiderのおすすめ機能をランキング形式で紹介していきます。
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第9位 IL Viewer
C#でコードを書いていると、
というときがあります。そんなときに便利なのが IL Viewer です。
ILとはC#をコンパイルする際に作られる中間言語です。ILを読むことでコードの最適化の参考になります。またC#よりローレベルな処理の仕組みを理解するきっかけになるのです。
Tools > IL Viwer
でIL Viwerを開きます。
C#にキャレットを合わせると、ILがビルドされてIL Viwerに該当箇所が表示されます。
ILにマウスを合わせると説明が出てきて、ILの勉強に良いです。

【初心者向け】ILの始め方
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第8位 Implement Methods
インターフェースに定義されたメソッドを自動で記述してくれます。わざわざ何を実装しないといけないかを確認するためにインターフェースを見に行かなくても良くなるのです。
メニューCode
から Implement Methods を実行してみてください。
するとGenerateウィンドウが表示されて自動で入力できます。
第7位 Rename
次に紹介するのは「Reame」です。プログラムを書いててリネームしたいときってしょっちゅう登場します。
- 変数
- メソッド
- クラス名
- Enum
- ネームスペース
などRiderでは自分で決めないといけない名前のリネームが一括で行えます。
リネーム良いところは、参照している場所全てをリネームしてくれる所です。これを手作業でリネームしていてはミスの元。何より面倒くさいですよね。
タイプミスしたクラス名や変数名の変更、仕様変更によって意味が変わってきたメソッド名の変更など、リネームしないといけない場面って結構あります。Renameはそんな時に大活躍してくれる機能です。
リネームしたい変数やメソッドの箇所にカーソルを合わせます。選択状態にする必要はありません。
その状態でメニューRefactor
から Rename を選択してください。
するとRenameウィンドウが表示されるので、リネーム後の名前を入力してNextボタンをクリックしましょう。
すると該当箇所すべてのリネームが完了します。
第6位 ファイル検索
次にファイル検索です。
クラス検索と似ていますが、ソースコード内にクラスが存在しないケースで役立ちます。例えばJSONファイルやREAMEファイルにいはクラスが無いため、ファイル名で検索する必要があるのです。
Riderにはしっかりファイル検索が存在します。
メニューNavigate
から File... を選択してください。
すると検索ウィンドウが表示されるので、探しているファイル名を入力しましょう。
第5位 Class検索
プログラミング中最も検索するのは Class です。Class検索を使いこなすことで作業効率は大幅にアップします。
メニューNavigate
から Class... を選びます。
すると検索ウィンドウが表示されるので、探しているクラス名を入力しましょう。
第3, 4位 Back / Forward
次にオススメしたいのは「Back」と「Forward」です。
BackとForwardはあなたの作業履歴を元に、1つ前の作業画面に戻したり、元の作業画面に進める機能です。
使用ケースとしては、メソッドやファイルをまたいで編集した後、1つ前に戻って作業するケースです。
特にファイルを跨ぐ場合、何を編集していたかを忘れてしまうことがありますが、Backを使えばすぐに戻ることが出来ます。Forwardも同様です。
正直めちゃくちゃ便利です。オオバの中でもかなり高頻度で使用する機能。
メニューNavigate
から「Back」または「Forward」を選んでください。すると編集画面の行き来が超絶早くなります。
この機能は必ずショートカットに設定しておくことを強くオススメします。
第2位 Declaration
次に紹介するのは Declaration です。「Declaration」とは 宣言元へのジャンプ機能 です。
「この変数ってどこで宣言してるんだっけ?」 って思うことありますよね。特に継承関係のクラスを扱っている場合、親クラスに宣言しているとパット見どこで宣言されているかわかりません。
そんなときにDeclarationです。
- 変数
- クラス
- メソッド
これらの宣言元を瞬時に表示してくれます。
Declarationは様々な箇所で活用する機能です。
メニューNavivate
から Navitate To... を選択。
Navigate Toウィンドウから Declaration をクリックしてください。するとコードジャンプします。
第1位 Find Usages
最後に紹介するのは Find Usage です。
Find Usageとは使用箇所の検索です。参照検索とも呼ばれます。
「このメソッドってどこから呼ばれているんだろう」 って思うことありますよね。そんなときにFind Usageです。
- 変数
- メソッド
- クラス
Riderでは簡単に上記の使用箇所検索が可能です。
Find Usageが無いと大幅な作業効率ダウンになるとおもいます。特に大規模開発しているときには必須です。どこに何が書いてあるのか調査するときにも重宝します。
知らない人は是非使ってみてください。
使い方は簡単です。まずは調べたい箇所にカーソルを当てます。
メニューNavivate
から Navitate To... を選択。
Navigate Toウィンドウ内から Find Usages を実行してみてください。
または右クリックから Find Usages でも可能です。
するとRider下部に検索結果が表示されます。表示された個数分使用されているということです。
Unityが使用しているファイルも検索可能
実はRiderからUnityオブジェクトを検索できます。具体的には指定したコンポーネントが どのGameObject、Prefabにセットされているか が分かります。
Riderのソースコード上でクラスを選択します。右クリックから Find Usage を実行するとUnityエディタが立ち上がり Usage Window が表示されます。
上図の場合、Testシーン内の「Visual Effect」というGameObjectの中で使用されていることが分かります。
このコンポーネントどこで使っているのかわからなくなったときに重宝します。
Unityに遷移すると、このようにUsages Windowにシーンまたはprefabに使用箇所が羅列される、非常にありがたい機能です。
本機能は誤って必要なファイルを消してしまうリスクも減らしてくれます。ファイル整理時にも役立ちそうですね。
Riderおすすめ機能ンキングまとめ
あくま自分の中のRider使用頻度ランキングについてまとめてみました。
最終ランキングはこのようになっています。
- 第9位 IL Viewer 第8位 Implement Methods 第7位 Rename 第6位 ファイル検索 第5位 Class検索 第3
- 4位 Back / Forward 第2位 Declaration 第1位 Find Usages
Riderにはこれ以外にも様々な便利機能があります。オオバ自身もこの今回紹介した機能は使ってはいるものの使用頻度としては低いため割愛しました。
ただ知らないだけで高頻度に使用すべき機能が隠れているかも知れません。プログラマにとってエディタは命みたいなものです。自分の仕事道具に磨きをかけて業務効率を上げていきましょう。

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