こんにちは、Unityエンジニアのオオバです。
3Dのキャラクターゲームを作り始めて最初にぶつかる壁が「動かすキャラクターが無い」ことです。
「仮でいいから、アニメーション付きの3Dキャラがほしい」って思いますよね。
ゲームの仕様が固まっていない段階で業者に発注するのは難しいし、それなりにお金もかかります。
結論、Unityちゃんを使えば解決します。
「Unityちゃん」はUnity Technologies Japan社(Unity社の日本法人)が提供する公式キャラクターです。

ご覧の通り、クオリティが高くてとてもかわいい。
Unityを解説するブログや発表資料で見かけたことがある方も多いと思います。
しかもこのUnityちゃん、無料で誰でもダウンロードして使えます。

↑アニメーションデータも最初から入っています。
オオバも、Unityちゃんを知ってからは3Dの仮データに困ったことがありません。
キャラ制御のロジックを組むときも、サウンド再生の仕組みを作るときも、まずUnityちゃんを置いて動かしています。
ただし1つだけ落とし穴があります。
普通にインポートするだけだと、下図のように ピンク色 になってしまうのです。
「ヤバい、壊れた!?」って焦りますよね。
壊れてはいません。原因も直し方もはっきりしています。
ということで本記事では、Unityちゃんのダウンロードから動かすところまでを4ステップで解説します。
もちろん、ピンク色になる原因と直し方も含めて紹介します。
Unityちゃんは3Dゲームを作るときの素材に最適!
はじめに結論を簡単にまとめます。
①Unityちゃん公式サイトからDL可能
②2Dから3Dデータ含め音声データも無料公開
③ピンク色のUnityちゃんはUnity Toon Shaderで直る
Unityちゃんは公式サイトから無料でダウンロードできます。
3Dモデルはもちろん、アニメーションデータ、音声データ、さらには2Dデータまでそろっています。
特に音声データがありがたいんですよね。
開発初期は収録なんてしていないので、サウンド再生の仕組みを作ろうにも鳴らすデータが無い。Unityちゃんなら391種類のボイスが最初から付いてきます。
そしてピンク色の正体は、Unityちゃんの描画に必要な「Unity Toon Shader」が入っていないこと。
パッケージを1つ追加するだけで直ります(手順はステップ④で解説します)。
では、ここからUnityちゃんの導入手順を紹介していきます。
Unityちゃんをダウンロードする4ステップ
UnityちゃんをUnityプロジェクトに導入する手順は4つです。
普通にインポートしただけでは正常に表示されません。 その直し方を ステップ④ で解説しています。
①Unityちゃん公式サイトへアクセス
まずは Unityちゃん公式サイト へアクセスします。
→ Unityちゃん公式サイト

画面右上の 「DATA DOWNLOAD」 ボタンをクリックしてください。

ガイドラインを確認した上で、 下にスクロール します。

ライセンスのチェックを入れて、 データをダウンロードする ボタンをクリック。ダウンロードページに進めます。

3Dモデル、2Dデータ、イラスト、サウンドなど、さまざまなデータが並んでいます。
今回は最もベーシックな 3DキャラクターのUnityちゃんデータ をダウンロードしていきます。
②Unityちゃん3Dモデルデータをダウンロード
ユニティちゃん 3Dモデルデータ をダウンロードします。

DOWNLOAD ボタンをクリックすると、ダウンロードが始まります。

UnityChan_1_4_0.unitypackage のようなファイルが保存されます(数字の部分はバージョンによって変わります)。
③UnityちゃんをUnityプロジェクトにインポート
ダウンロードしたUnityちゃんをUnityプロジェクトへインポートします。
この記事ではレンダーパイプラインが ビルトインパイプライン のプロジェクトで進めます(URPでも手順は同じです。後述)。
まだUnityプロジェクトを作っていない方は、こちらの記事を参考に作ってみてください。

メニュー Assets > Import Package > Custom Package をクリック。
ファイル選択ダイアログが開くので、先ほどダウンロードしたUnityちゃんのファイル(UnityChan_1_4_0.unitypackage)を選択してください。

↑このウィンドウが出たら Import ボタンをクリックします。

インポートが完了するとプロジェクトに UnityChan フォルダが作られます。これでUnityちゃんデータのインポートは完了です。
④ピンク色のUnityちゃんの直し方

プロジェクトWindowから Assets/UnityChan/Scenes/ActionCheck を開いてみましょう。

するとピンク色のUnityちゃんが表示されます。
このピンク色は「シェーダーのエラー」を表すUnityの合図です。
Unityちゃんの見た目を描くシェーダー(描画のプログラム)が見つからないため、Unityが代わりにピンク色で塗っています。
つまり、データが壊れているのではなく 描画に必要な部品が足りていないだけ ということ。
Unityちゃんがピンク色になる原因はUnity Toon Shaderの未インストール

公式サイトにも書いてある通り、Unityちゃんの表示には「Unity Toon Shader」というパッケージが必要です。
Unityちゃんのデータにはシェーダー本体が同梱されていません。
なのでインポートしただけだと、マテリアルが参照しているシェーダーが見つからずピンク色になるわけです。
ちなみにUnity Toon ShaderはビルトインパイプラインだけでなくURP・HDRPにも対応しています。
Unity 6で新規プロジェクトをURPテンプレートで作った場合も、直し方は同じです。
Unity Toon Shaderのインストール手順

左上の「+」ボタンから Install package by name を選択。

com.unity.toonshader と入力して、 Install ボタンをクリックしましょう。

インストールが終わると、ピンク色が直ってUnityちゃんが表示されます。
以上でUnityちゃんの準備は完了です。ここからはUnityちゃんを動かしていきます。
Unityちゃんの動かし方
Unityちゃんを手っ取り早く動かすには、データに同梱されているシーンを開くのが一番です。
プロジェクトWindow内の Assets/UnityChan/Scenes を見てみましょう。
- ✅ActionCheck
- ARPoseTest
- ✅Locomotion
- ✅SecondaryAnimation
シーンは4つありますが、まずは✅(チェックマーク)をつけた3つを見れば十分です。
ActionCheckでUnityちゃんのアニメーション確認
ActionCheckシーンは、Unityちゃんに入っているアニメーションを一通り確認できるシーンです。
- 左側:表情変更
- 右側:アニメーション切り替え
右側のボタンを順番に押していくと、いろいろなアニメーションを再生できます。

ちなみにAnimatorウィンドウを開くと、こんな構成になっています。
アニメーションの仕組みをきちんと理解したい方はこちらもどうぞ。

【Unity】AnimationClipの使い方を初心者向けに徹底解説
AnimationClipの作り方から遷移・ブレンドの設定方法、動かなくなったときの直し方まで初心者向けに徹底解説します。
LocomotionでUnityちゃんを移動させる
Locomotionシーンでは、走る・歩くのアニメーションをさせながらUnityちゃんを実際に動かせます。
キーボードのカーソルキー(またはWASDキー)で移動します。画面をクリックすると正面からのカメラアングルに切り替わります。
ゲームの「動かしている感」を最初に味わえるのがこのシーンです。
SecondaryAnimationでUnityちゃんのポーズ確認

SecondaryAnimationシーンはActionCheckシーンと違って、ポーズを確認するためのシーンです。

Animatorはこんな感じ。
大量のポーズが格納されています。
3Dモデル、アニメーションだけじゃない!391種類のボイスデータ!
3Dモデルとアニメーションだけでもお腹いっぱいなのですが、まだデータはあります。
なんと 391ファイルのボイスファイル が収録されています。

Voiceフォルダ内に大量のボイスファイル。

unity-chan_voice_list を開くと、ボイスファイルと内容が一覧になっています。どんなセリフがあるのか気になる方は確認してみてください。
サウンド再生システムやアセットロードの仕組みを作るとき、鳴らせるデータがあるだけで検証が一気に楽になります。
まとめ:Unityちゃんのダウンロードと動かすのは簡単!そしてかわいい
Unityちゃんのダウンロード方法と動かし方を解説してきました。ここまでを簡単にまとめます。
①Unityちゃんのダウンロードは公式サイトから
②ピンク色になるのはUnity Toon Shaderが無いから。パッケージを追加すれば直る
③付属のシーンで簡単にUnityちゃんの動作チェック
④400近いボイスファイルが付属
こんな感じです。
作業手順で迷うところは特に無いと思います。
ピンク色さえ直してしまえば、あとは付属のシーンを開くだけ。
3Dモデルと大量のアニメーションデータがあれば、キャラ制御のロジック開発はぐっと進めやすくなります。
ボイスデータを使えばサウンドシステムの検証も先に進められます。
さらにUnityちゃん公式サイトでは、2Dデータ、プロジェクト一式、SRP対応データなど ほかのUnityちゃんアセットもダウンロード可能 です。
無料でここまでそろうのは、正直すごい。
ぜひUnityちゃんのデータをいろいろダウンロードして遊んでみてください。
SDキャラクター版Unityちゃんの使い方も解説しています。あわせてどうぞ。
Unityちゃんが動いたら、次はゲーム作りへ
Unityちゃんが動いたら、次は 自分のゲーム に組み込んでみましょう。
今の時代、ゼロから1人で全部書く必要はありません。AIと一緒に開発する のが最短ルートです。
オオバが執筆した 「AI×Unityゲーム開発スターターキット」 では、Claude Codeなどの生成AIとUnityを組み合わせて、AIが育てやすいゲームコード を作る方法を体系的に解説しています。

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