こんにちは、Unityエンジニアのオオバです。
Unity HubとはUnity社が提供する 公式のUnityプロジェクト管理アプリ 。
初期リリースは2018年です。
オオバは2013年ころから仕事でUnityを使っていますが、
Unity Hubの登場で開発フローは 良い意味で大きく変わりました。
2018年のUnity Hub登場以降、Unity Hubを使わなかった日は一日もないくらい重宝しています。
本記事はUnity Hubがどういうプロジェクト管理をサポートしてくれるのか、
開発者に対してどういう価値提供をしてくれているのかを解説します。
まだUnity Hubを使っていない方はぜひ読んでみてください。
Unity Hubの良い意味でヤバさが伝わります。
Unity HubはUnityを使う人にとって必須アイテム
結論から言うと Unity Hubは必須 です。
開発効率を大きく向上させます。
初心者、プロ問わず全員におすすめできるアプリ です。
そして、Unity Hubは登場前と比べてUnity開発者に対し3つの価値をもたらしました。
①Unityプロジェクトの一元管理
②Unityバージョンの一元管理
③Unityプロジェクトのバージョンを気にする必要なくなったこと
→11万文字で徹底解説した「DOTweenの教科書」Unityアニメーションの超効率化ツールはこちら
【Unityの歴史】Unity Hub登場前のカオス期
最初に軽くUnityの歴史を振り返ります。
Unity Hub登場以前は各Unityのバージョンを、
それぞれのインストーラーでインストールしていました。
つまり、 各バージョンごとにUnityエディタは独立管理 していたのです。
今のようにUnity Hubからバージョンを選ぶような感じではありませんでした。
さらには各Unityプロジェクトを開くときも大変。
開発者はプロジェクトが使用するUnityのバージョンを選んで開く必要があったのです。
例えば「TestProject」が Unity2017.3.2 を使っていた場合、
TestProjectを開く時にUnity2017.3.2のUnity.app(Unityエディタ実行ファイル)を指定して開く必要があったのです(Windowsの場合はUnity.exe)。
Unityはバージョンを合わせることが重要
Unityはバージョンを合わせることが重要ですよね。
プロジェクトが使うバージョンとUnityエディタのバージョンが一致しない場合、ファイルが壊れることもあります。
バージョンに繊細 なのに 自分でバージョンを選ぶ必要がある という苦労を昔の開発者はしていました。
つまりUnity Hub登場前は 「Unityバージョン」 と 「Unityプロジェクト」 両方の管理にかなりの時間がかかっていたのです。
Unity Hubはイノベーティブな発明
2018年、救世主Unity Hubが登場します。
個人的にはUnity開発を大幅に効率化した、
イノベーティブな発明だと思っています。
Unity Hubが解決したのは大きく3点です。
- ① Unityバージョンの一括管理
- ② Unityプロジェクトの一括管理
- ③ Unityプロジェクトのバージョンを気にしなくて良くなったこと
ポイント① Unityバージョンの一括管理
前述の通り、以前はUnityのバージョンごとに個別インストールする必要がありました。
Unity Hubはその面倒くさい作業を完全にスキップ。

コチラはオオバのUnity Hubの画面です。
インストールされたUnityバージョンが一覧化されているのがおわかりでしょうか。
Unity Hub上で新たなUnityバージョンをインストールと削除ができます。
もちろんモジュール追加もUnity Hub上で行なえます。

そして内部的には各Unityバージョンごとにディレクトリが別れてインストールされる仕組みになっています。
わざわざ公式サイトにアクセスしてインストーラーを探すといった面倒くさい作業はありません。
Unity Hubによってインストール作業の簡略化、
そしてUnityバージョンの一括管理ができるようになりました。
ポイント② Unityプロジェクトの一括管理
Unityバージョンに引き続き、Unityプロジェクトの一括管理もできるようになりました。

こちらもオオバのUnity Hubの画面です。
Unityプロジェクトがズラッと一覧化できていますよね。
Unity Hub登場前はパソコン上にポツポツできるUnityプロジェクトのフォルダを目視の管理でした。
それがUnity Hubの登場によって使用中のUnityプロジェクトを一元管理できるようになったのです。
これで 複数同時にさまざまなUnityプロジェクトを扱いやすくなった と言えます。
しかも 同時機能もサポート 。
Unity Hub登場前は同じバージョンのUnityエディタは
デフォルト複数同時起動はできなかった のです。
しかしUnity Hubでは気にせず同時起動できます。
地味ですが、すごく便利な改善です。
ポイント③ Unityプロジェクトのバージョンを気にしなくて良くなったこと
こちらもオオバのUnity Hubの画面です。

一覧化されたUnityプロジェクトには、 実は エディターのバージョン も記載されています。
つまり、各プロジェクトをクリックするだけで、指定のUnityバージョンで開く のです。
これ本当にすごくて、Unity Hub以前の環境ではありえないことでした。
もし対応するUnityバージョンのエディターがインストールされいなかった場合はどうなるでしょうか。

このように警告が出ます。

この警告は Unity2020.3.22f1 を要求しているけど、
インストールされていないということを指しています。
つまり、Unity2020.3.22f1をインストールすれば良いということですね。
分かりやすいですね。
今までUnityプロジェクトを開くときは、
Unityのバージョンを調べる必要がありました がそれは完全過去のもの。
Unity Hubを見るだけで簡単にUnityバージョンを確認することができるのです。
つまり、開発者はUnityプロジェクトが使うUnityバージョンを意識する必要がなくなったということです。
まとめ 「Unity HubとはイノベーティブなUnity管理ツール」
本記事ではUnityの歴史を振り返りつつ、
3つの問題を解決したUnity Hubについて解説してきました。
①Unityプロジェクト管理問題
②Unityバージョンの管理問題
③Unityプロジェクトのバージョンを意識しないといけない問題
これらをUnity Hubひとつでスマートに解決することができました。
オオバは今後もUnity Hubをヘビーに使い続けていくと思います。
そして、Unity初心者に出会った際には必ずオススメします。
Unity Hubを使わないということは、
電話があるのにわざわざ手紙でやり取りしている ようなものです。
時間は有限。効率化できるところは効率化して、
ゲーム開発時間の確保をする方が人生豊かになると思っています。
今後もUnity Hub使っていきましょう。
Unity Hubはバージョン2から3に変わって大きく変更入りました。
YouTubeにもアップしましたので気になる方はチェックしてみてください。

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最後まで読んでいただきありがとうございました!
すばらしいUnity Hubライフをお過ごしください。
- Unity Hub v3.0.1