こんにちは、エンジニアのオオバです。
今回はUnityで作成したVRアプリをMetaQuest2に転送する方法を紹介します。
↓こちらの記事でVRoid Studioで作成したVRMをUnityエディタ上で表示、そしてアニメーションさせるところまでやってみました。
このキャラを配置したシーンをMetaQuest2に転送し、再生してみようと思います。
👉DOTweenの教科書を読んでUnityアニメーションをプログラミングしてみよう!
MetaQuest2転送前準備
アプリをMetaQuest2に転送する前に下記の4つの作業をします。
- Meta XR Core SDKのインストール
- OpenXR Pluginのインストール
- Unity側のXR設定
- Unity側のビルド設定
1.Meta XR Core SDKのインストール
Meta XR Core SDKはUnity Asset Storeから無料でダウンロードできます。下記のリンクから取得しておいてください。
AssetStoreからMeta XR Core SDKをインストール
2.OpenXR Pluginのインストール
次にOpenXR Pluginのインストールです。こちらはPackage Managerからインストール可能です。
Unity RegistryからOpenXR Pluginを選んでインストールします。
OpenXR Pluginをインストールすると、下記のダイアログが表示されます。
Enable Meta XR Feature Set
Meta XR Feature Set must be enabled in OpenXR Feature Groups to support Oculus Utilities. Do you want to enable it now?
Enable
をクリックします。
3.Unity側のXR設定
Unity側では2つほどXR設定を行います。
①Meta XR設定
Project Settings内の
①Meta XR
、②Androidタブ
を選びます。 ③Fix All
ボタンをクリックしてエラーを解消します。 Fix Allボタンを押してもエラーが解消されない場合は、エラーの内容を内容をチェックして修正する必要が出てきます。ここまで紹介した手順で進めて僕の環境でエラーは出ませんでした。
②XR Plugin Management設定
Project Settings内のXR Plugin Managementの設定を行います。
上図の通りになるように設定してください。
- Initialize XR on Startupにチェックを入れる
- OpenXRにチェックを入れる
- Meta XR feature groupにチェックを入れる
以上でUnityエディタ側のXR設定は完了です。
4.Unity側のビルド設定
MetaQuestに転送する前にビルド設定を行います。
事前にMetaQuestとパソコンのUSBケーブルを繋いでおきましょう。
- ①プラットフォームはAndroidに設定
- ②Refreshボタンをクリック
- ③転送するMetaQuestを選択
- ④PlayerSettingsをクリック
Player Settings内でやることはパッケージ名を決めることです。
パッケージ名は特に決まりはありませんが、他のアプリと被らないようにする必要があるので注意してください。
MetaQuestのOSはAndroidなので、何かビルド周りでトラブったときはAndroid版開発の知見が役に立ちます。もしビルドが失敗するようでしたら↓こちらの記事を参考にしてみてください。
以上で準備は完了です。実際にアプリをMetaQuestに転送してみます。
Build And RunでMetaQuestにデータ転送
Build Profiles画面内の
Build And Run
ボタンをクリックしてください。するとアプリのビルドとMetaQuestへのデータ転送が自動で行われます。 Unsupported Input Handling
PlayerSettings->Active Input Handling is set to Both, this is unsupported on Android and might cause issues with input and application performance. Please choose only one active input handling. Ignore and continue? (This dialog won't appear again in this Editor session if you'll choose Yes
↑もしビルド時に次のようなダイアログが表示されたら Yes
ボタンをクリックしておいてください。
ビルドが完了したらMetaQuestを被って確認してみましょう。
するとこんな感じでVRoid Studioで作成したキャラがMeta Quest内で表示されました。(感動)
しかし、このままでは自分自身の首を横に降ってもキャラクタがそのまま画面内についてきてしまいます。つまりまだ頭部の動きとVR内が連動できていないという状態です。このあたりも追々記事化していくので楽しみにしておいてください。
まとめ
今回はUnityで作成したVRアプリをMeta Quest2に転送するまでの手順を詳しく解説してきました。
簡単にまとめるとこんな感じです。
- Meta XR Coreのインストール
- OpenXR Pluginのインストール
- Meta XRの設定設定
- XR Plugin Managementの設定
- ビルド設定(Androidスマホとほぼ同じ)
- PCとMetaQuestとUSBをつなげてBuild And Run
1度やってみると特に難しいところはなかったのではないかなと思います。正直プログラミングも一切書かずにUnityアプリをMetaQuestに転送できるのはすごいですよね。
UnityからMetaQuestにアプリを転送する時に何か失敗することがあれば、この記事を何度も読んでチェックしてみてください。UnityやSDKのバージョンの差異によって上手く行かないかもしれません。僕もできる限り最新情報をキャッチアップしてこの記事を更新していければと思っています。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
すばらしいMetaQuestライフをお過ごしください。
- Unity6000.0.23f1
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- OpenXR Plugin v1.12.1