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【初心者向け】効率を上げるオススメのUnityエディタレイアウト紹介

【初心者向け】効率を上げるオススメのUnityエディタレイアウト紹介

こんにちは、Unityエンジニアのオオバです。

デフォルトのUnityエディタは使いづらい です。
問題は大きく2点ります。

1点目は 「ヒエラルキーとインスペクタが両端であること」

両者は セットで使うことが多い です。
そのため離れていると 視線を動かす必要 があります。
また カーソルも大きく動かさなければいけません

2点目は 「シーンビューが隠れていること」

シーンビューとゲームビューは同時に確認したいです。
特にUIデザイナーにとっては、
UIの見え方をゲームビューで確認しながら
シーンビューで編集
する作業が山ほど登場します。

つまり デフォルトのUnityエディタを使っていると効率は悪い です。
本記事では効率の上がるUnityエディタのレイアウトについて解説します。

モニタの大きさや用途によって要望は異なります。

  • UIを扱う(UIデザイナー、Unityエンジニア)
  • ノートパソコンユーザー

上記のターゲットにしぼりました。

オオバも以前は大きなディスプレイで作業していたのですが、
ノートパソコンでも作業効率が変わらなかったんです。
基本的デスクの上にノートパソコン1つです。

オオバ
オオバ
ミニマムが好きなんですよね。

とはいえUnity歴12年なので、
さまざまなレイアウトを試しています。

何か参考になれば幸いです。

オブジェクトの編集系をまとめる

今回オススメするレイアウトです。
【初心者向け】効率を上げるオススメのUnityエディタレイアウト紹介_0

結論を簡単にまとめます。

  • インスペクター
  • プロジェクト
  • ヒエラルキー

↑これら3つはセットで考え左に固めます。

  • ゲームビュー
  • シーンビュー
  • コンソール

↑これら3つを右に固める。
このレイアウトが個人的によく使う、
効率のよいパターンです。

では詳しく解説していきます。

👉DOTweenの教科書を読んでUnityアニメーションをプログラミングしてみよう!

カーソルの移動距離を考慮した配置

Unityエディタのレイアウトを考える上で重要なのは
「カーソルがいかに移動しないか?」 ということです。

「カーソルの移動距離 = 無駄な時間」 と考えましょう。

カーソルの移動距離が、
小さければ小さいほど効率は高いです。

理由はUnityが基本的に マウス
トラックパッド を使った作業だからです。

カーソル距離が最短のレイアウト を目指しましょう。

使う機能を物理的な距離を近くしてまとめる

  • オブジェクトのパラメーター編集
  • オブジェクトを動かす

どちらも同じような意味合いですが、
ここでは分けて考えます。

「オブジェクトのパラメーター編集」 とは、
例えば、Imageコンポーネントの色、
画像の設定といったものを指します。

【初心者向け】効率を上げるオススメのUnityエディタレイアウト紹介_1

「オブジェクトを動かす」 とは、
Imageコンポーネントの回転や、
配置の変更です。
【初心者向け】効率を上げるオススメのUnityエディタレイアウト紹介_2
使用しているアセットはFrozen GUI Pack

これらは明確に使う機能が違います。

オブジェクトのパラメーター編集を左にまとめる

オブジェクトのパラメーター編集で
主に使う機能はコチラの3つ。

  • インスペクター
  • ヒエラルキー
  • プロジェクト

例えば、 ヒエラルキー または プロジェクト から
編集したいUIパーツを選択。
選択したUIパーツのパラメーターを インスペクター で調整する。
といったフローです。

つまりこの3つは近い方が効率が良い。ということ。

【初心者向け】効率を上げるオススメのUnityエディタレイアウト紹介_3

このように3つを左にまとめています。

オブジェクトを動かす機能を右にまとめる

主にオブジェクトの移動、座標の指定は
シーンビューゲームビュー を使います。

この2つを近くにすると
効率は上がります。
【初心者向け】効率を上げるオススメのUnityエディタレイアウト紹介_4
このような感じです。

もちろん座標に数値を入力して
移動させることもあります。
【初心者向け】効率を上げるオススメのUnityエディタレイアウト紹介_5
RectTransformの座標( PosXPosY )を変更すると、
オブジェクトは移動します。

しかしUIを配置するときには
ドラッグ・アンド・ドロップして
配置するほうが効率が良いです。

【初心者向け】効率を上げるオススメのUnityエディタレイアウト紹介_6
このような感じ。
感覚的に動かせて作業が早いです。

微調整する時に数値入力すると良いでしょう。

意外と大事なコンソールビュー

コンソールとは、
プログラミングから文字で表示する場所です。

何を言っているのか分かりづらいですよね。
エンジニアがかプログラミングする際に、
開発を有利に進めるため に使います。

例えば、「ボタンを押すと音が鳴る」という機能を作ったとします。
この機能を分割すると、

  • ボタンを押す
  • 音が鳴る

この2つに分けられます。

作ってみたけど動かなかった 場合、
どのように直せばよいでしょうか。

コンソールの登場です。
ボタンが押せているか、音がなっているかを
コンソールの文字で確認するのです。

【初心者向け】効率を上げるオススメのUnityエディタレイアウト紹介_7
このような感じです。

エンジニアだけの話かと思いますが違います。

コンソールはUIデザイナー含めた
非エンジニア全員表示しておいてください。

エラーのログを送れるようになると重宝される

プログラムによく不具合が起きます。
言い換えるとバグです。

  • ボタンを押すと画面が固まりました
  • ダイアログが閉じません

といった 想定外の挙動はすべてバグ です。
このバグたちを修正する時に役立つのがコンソール。

コンソール内の文字をログと呼びます。

ログをエンジニアは欲しています。
バグを直す大きな手がかりとなるのです。

このログをエンジニアに共有できると、

「この人は分かってる」

とエンジニアから一目を置かれるでしょう。
ログが送れるだけでチーム内から信頼が得られるため、
非常にコスパの良い作業 でオススメです。

開発を円滑に、スピーディに進めるためにも
コンソールビューは表示しておいてもらいたいです。

【初心者向け】効率を上げるオススメのUnityエディタレイアウト紹介_8
最終的なUnityはこのようなレイアウトになりました。

まとめ : 効率を上げるオススメのUnityエディタレイアウト紹介

記事の内容を簡単にまとめます。

  • カーソルの移動距離を考慮した配置にしましょう
  • オブジェクトの編集と動かす機能を分けるとよいでしょう
  • コンソールビューを使いましょう

こんな感じです。

今回紹介したレイアウトはあくまで一例です。

例えばアニメーターであれば
アニメーションビュー
常に表示しておくほうが効率的ですし、
パフォーマンス・チューニングするときは
Profilerビュー を表示させておくほうが良いです。

オオバ
オオバ
アプリの縦横の持ち方でも変わってきますね

いずれにせよ カーソルの移動距離 を考慮する思想は使えます。

用途ごとにレイアウトは使い分けていきましょう。
レイアウトはいくつも保存できますし、
いつでも呼び出せます。

自分の作業にあったUnityエディタレイアウトを
見つけていただければと思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございました!
すばらしいUnityエディタライフをお過ごしください。

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